アメリカ大統領の就任式が厳戒態勢の中、無事に終わったというニュースを見ました。
私は「色」の視点から就任式を見て、感じたことがあったので、個人的に感じたことを書いてみたいと思います。
最後の演説の際、「赤」のネクタイをしていました。(上記写真参照。写真はネットからお借りしました。)赤はトランプ氏のイメージカラーです。
赤い色のメッセージは・・・
- リーダーシップ
- 正義
- 行動力
- 強い意志
- 情熱 など。
アメリカの大統領が赤のネクタイを使って、自分の強い意志や行動力をアピールすることは有名な話ですが、トランプ氏は大統領として最後の演説の場でも赤のネクタイを着用していました。そして「何らかの形で戻ってくるだろう」と話し、去っていきました。
赤い小物(ネクタイ)を使い、相手に自分を印象づけ、相手の記憶に残りやすい「レッド・インプレッション効果」を活用しているのだと思います。「自分にはリーダーシップをとる力がある」「情熱をもって行動できる」「結果を出すための強い意志と行動力がある」などを色でアピールしたのかもしれません。
青のネクタイを選んだバイデン新大統領
赤のネクタイを選んだトランプ氏に対して、バイデン新大統領はイメージカラーの青をネクタイに選んでいました。(上記写真参照。写真はネットからお借りしました。)夫人も同じブルーのスーツでそろえていたのが印象的です。
青のメッセージは・・・
- 信頼
- 冷静
- 平和的
- 協調性
- クリエイティブ など。
就任演説では「団結」という言葉を強調していました。平和的解決を願い、派閥を超えて、新しいアメリカにしていこうという気持ちとブルーのイメージが重なるような気がします。また、キリスト教とつながりが深いと言われているバイデン氏なので、マリア様の色として、希望を象徴する青を積極的に使っていることも興味深いです。コロナでたくさんの方が亡くなっている状況の中、未来の希望を象徴する色としても戦略的に活用しているのかもしれません。
紫の服装を選んだ女性たち
ハリス副大統領、オバマ元大統領夫人、ヒラリー・クリントン元国務長官が紫系の服装をしていたことが話題になっています。これは、トランプ氏のイメージカラー「赤」とバイデン大統領のイメージカラー「青」を混ぜ合わせると「紫」になるからということのようで、派閥を超えて、融和することをイメージしているようです。色の力を使ってそれを伝えようとしていたのだとすれば、素晴らしい色の活用法だと思います。
紫色は・・・
- 情熱(赤)と冷静(青)
- 男性的(赤)と女性的(青)
- 行動的(赤)と知的(青)
- 対立的(赤)と協調性(青)
- 交感神経(赤)と副交感神経(青)
などの二面性を持つ色だと思います。両方の色をバランスよく保つことで、物事を高い視点で見ることができるようになり、多くの人にとってよい解決方法を導くことができるのも紫色だと思います。
また、紫色の反対色は「黄色」です。黄色は「幸せ」の象徴でもあります。赤と青の力を合わせ紫色になることで、改めて「幸せ」について考えたり、向き合っていくことができる…そんな気もします。
色の視点からみると、就任式はこのように考察することができました。もちろんこれは個人的な見解なので、これが絶対に合っているというわけではありませんので、ご理解くださいね。